13.三崎御霊社

海南神社の境内社です。

1.神社誌

1.1.基本情報

名称　：御霊社
所在　：三浦市三崎4-12(海南神社境内内)
祭神　：鎌倉権五郎景政

1.2.境内風景

2.背景(海南神社)

2.1.地理

　参考のために同一範囲の地図および1960年代と2007年以降に撮影の航空写真を添付します。

2.2.概説

　漁師町に鎮座する海南神社は、一見して篤い信仰を集めていることが知れます。
　祭神は藤原資盈公、盈渡姫、地主大神。相殿に天照大御神、豊受気比売大神、速須佐之男大神を祀ります。境内社は神明社、金刀比羅宮、天満宮、御馬舎、稲荷神社、御霊社(鎌倉権五郎景政)、疫神社(源為朝)が鎮座します。

　祭神資盈公は相撲嫌いだそうです。昔、天覧試合で力くらべには勝ったが、相撲には負けたとの故事によります。

　昔、一帯に疱瘡が流行したとき、大島に一人の患者も居ないのは豪勇の為朝が居たから疱瘡を寄せつけないとの俗信が三崎に入って、為朝は疱瘡の神様になります。又、麻疹の神様としても篤い信仰を受けています。

　一年を通して多くの神事芸能が催されます。1月15日、ちゃっきらこ奉納舞(国の重要無形民俗文化財指定)。7月18日～19日、お練り獅子。11月初未日の翌申・酉の両日、里神楽(市の重要無形文化財指定）奉納舞。神社では湯立神事を行い、霰餅を撤く祭俗が遺ります。その翌、申・酉の両日、当神社の神楽師会の人達が神代神楽を演じます。

3.引用文献

1.「地理院地図」　
2.「神奈川県神社誌」神奈川県神社庁昭和56年6月20日桜楓社

(2021年10月6日制作)