3.2.00_01.百年前の横浜の史跡と名勝の分布

1.百年前の横浜市域

　横浜市政施行当時の市域は5.4平方㎞、現在は435.96平方㎞に広がっています。実に80倍ほどに拡大しています。
　

　「横浜の史跡と名勝」発行は1928(昭和3)年、およそ100年前です。市域は、直前の1927(昭和2)年の第３次合併で133.88平方㎞に広がっています。図の彩色部分ですが、埋立て地は戦前の造成部分です。
　史跡や名勝は桜木町駅を中心にして半径10㎞ほどの範囲に納まりますから、徒歩で辿るのも雑作ないことだったでしょう。

2.百年前の「横浜の史跡と名勝」分布

　史跡と名勝の一覧で、６日間で全てを辿れるように方面分けされています。西が上になっているので、頭の中で反時計回りに90度回転して下さい。追ってWeb対応します。　

2.1.第１日(関内、関外、弘明寺方面)

　(1)桜木町駅　(2)外務省出張所趾と富貴楼趾　(3)関門と番所　(4)吉田橋と馬車道　(5)州干辨天と羽衣町の嚴島神社　(6)東海鎮守府趾　(7)町會所と開港記念横濱會館　(8)開港談判の旧地　(9)開港当時の遊廓と横浜公園　　(10)元町の薬師　(11)山手外人墓地　(12)仏人ジラードの瓦焼場趾　(13)ハンドレツトワンチヤツプ趾　(14)横浜のカラフト　(15)伊勢佐木町　(16)駒形明神と迷児のしるべ　(17)吉田新田とお三ノ宮　(18)蒔田城趾(勝持寺の蒔田城主吉良氏の墓)　(19)弘明寺観音　

2.2.第２日(野毛、戸部、久保山、井土ヶ谷方面)

　(20)伊勢山の離宮趾　(21)高高屋学校と瓦斯會社　(22)掃部山と戸部役所趾　(23)野毛山の不動様　(24)伊勢山皇大神宮と其の旧地　(25)野毛山の時の鐘　(26)金星観測所趾　(27)太田陣屋趾　(28)横浜市震災記念館　(29)野毛山公圃　(30)戸部の御処刑場趾と暗闇坂　(31)戸部御所山と五郎丸の墓　(32)願成寺の墓　(33)久保山官修墓地　(34)震災横死者合葬場　(35)太田古墳の碑　(36)永田の宝林寺と釣鐘　(37)井戸ケ谷尼将軍堂と化粧の井戸　(38)井土ヶ谷仏人遭難の旧蹟　

2.3.第３日(青木町、保土ヶ谷、三ッ沢、紳奈川方面)

　(39)青木台町と袖ケ浦　(40)浅間町の富士の人穴と袖磨山　(41)岡野公園と葡萄園　(42)豊顕寺の青木城主多米氏の墓　(43)青木城趾　(44)開港当時の各国領事館　(45)高島山と望欣台の碑　(46)権現山の古戦場　

2.4.第４日(神奈川、子安、生麦、鶴見方面)

　(47)神奈川御台場跡　(48)洲崎神社　(49)成仏寺、宗興寺とヘボン博士　(50)神奈川行在所の旧跡　(51)神奈川石井本陣の御膳水(付日本最初の水道)　(52)神奈川御殿　(53)上無川　(54)笠のぎ稲荷と板碑　(55)子安町海保屋敷と天水の大釜　(56)浦島太郎の旧跡　(57)生麦事変の碑と松並木　(58)鶴見の総持寺と花月園　(59)一里塚　

2.5.第５日(本牧、根岸、岡村、杉田方面)

　(60)山手公園　(61)本牧海岸の風光　(62)八王子鼻の落書きと権現様　(63)三渓園　(64)根岸の白瀧不動　(65)堀之内宝生寺と横濱村の古文書　(66)岡村の天神　(67)杉田梅林と妙法寺　

2.6.第６日(神奈川町西部、小机、綱島方面)

　(68)桃の名所綱島温泉　(69)小机城趾　(70)小机泉谷寺と広重の筆

3.引用

1.「横濱の史跡と名勝」栗原清著横浜郷土史研究会・昭和3年発行
　　　　国会図書館ディジタルアーカイブインターネット公開（保護期間満了）
2.「横浜市統計書　第１章土地及び気象」横浜市政策局総務部統計情報課 2023年12月28日最終更新

（2023年12月28日記録）