八景島・小柴遠望

1.1.13_1.1.はじめに

1.はじめに

 中世までの金沢(旧六浦荘)は、北側の砂州と南側の小岬が狭い水道を形成して、外海と内海を分けます。この地形が天然の良港を造り、風光明媚な景勝を生みます。

Highslide JS  横浜歴史博物館常設展示の「六浦地形復元模型」は、地形把握の参考になります。図の東(右)が東京湾(往時の名称は不明)、内海・平潟湾の西奥が六浦湊、狭い海峡の北に内川入江が広がります。鎌倉は二里(8㎞)西に位置します。

Highslide JS  金沢の景勝は鎌倉時代から知られ、江戸時代になると金沢八景として広く知られるようになります。江戸時代末に描かれる歌川広重「武陽金沢八勝夜景」は、往時の美しさを今に伝えます。

 近世になると内海の、1970年代以降に外海の埋立てが始まり、金沢は様相を大きく変えていきます。

 路上観察は、内海と外海の旧海岸線を推定、出来る限り近くを辿ります。他の路上観察でも旧海岸線の一部を通過しますので重複は避けています。

2.参考文献

1.「横浜歴史博物館常設展示案内」 1995年1月29日
2.「武陽金沢八勝夜景」 歌川広重 1857年
3.「江戸東京・横浜の地形」 松田磐余 2013年12月21日 之潮

(2021年3月11日制作、4月5日改訂)

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